ラーメン食べたい、と彼女は言った。『ももクロ春の一大事2014国立競技場大会』

あれから一週間か。ということで行って来ました、国立競技場。
今回参戦したのは3/16(日)。初日についてはチケットが取れず、こうなったらLVもスルーして情報をシャットアウトし、まっさらな気持ちで国立へ向かおう、などと考えていたが気がつけば某巨大掲示板に入り浸る始末。

それはともかく。
いきなり結論から言うと、国立競技場という大きな舞台に臆することなく堂々としたステージングだった。
聖火台にステップを踏みながら登場した5人。このステップのコミカルに同居する格好良さにジンとくる。
そこから始まるステージには、まさにこれまでのももクロちゃんと、これからのももクロちゃんが詰め込まれていた。
例えば去年の日産のように目まぐるしく色んな要素てんこ盛り(こういったノイズも、ももクロちゃんの魅力ではあるが)の、ある意味「勿体無い」使い方と比較すると、凄く真っ当でストレートな3時間半。ゲストも最小限に抑えられ、茶番も少ない。
かと言ってよそ行きの格好をしていたという訳でもなく、例えば新曲「堂々平和宣言」の胡散臭いサングラスといったダサカッコ良さといった要素や随所に見られるワチャワチャとした空気など、らしさを発揮しつつ大舞台をしっかりとこなす姿は、頼もしい。彼女たちの吸収力の底知れなさには驚かされる。
GOUNNの後半演出を観た時の「あれ?これは…」という既視感。Perfumeのドームツアーでも使われていた客席との合成映像技術。後でライゾマの真鍋大度が関わっていたことを知り、少なからず驚かされた訳だが、そう言われてみればblieve冒頭のシルエット(これカッコ良かった)やレーザー演出もそれっぽいと言えばそれっぽい。こういう雑食的に色んなスタイルの取り入れ方には賛否あるかもしれないが、個人的にはバランスが取れていたと思う。中島みゆきの新曲も、じっくりと聴き込んだ訳ではないが、杏果の力強いパートが印象的でとても良い。

「あの空」で締めくくられたエンディングは予想通りであったが、予想通りである事で余計に感情がかきたてられる。
そして最後の挨拶。
突然歩き始めた高さんに、「はは。まさかそんな事はあるまい」と思いつつも、多少の戸惑いを感じたが、それはともかく。
「この景色が夢でした」で早くも涙腺が緩む。そこからは5人それぞれが、皆自分たちらしい言葉で挨拶をしていく。
そしてリーダー。
相変わらずgdgdから始まりながらも、直感的に素晴らしいコメントをする彼女。
「大人はもう壁を作ってはくれない」
ことを悟った上での力強い決意表明は流石の一言。

唯一後悔があるとすれば5色変化のギガライトを購入出来なかったことくらいで(15日参加なら間違いなく買っていただろうが)、まさかこれほど活躍するとは思っていなかった。しかし自分の紫ペンライトには当然5色が混じっているのだ、と強がることにする。

そうして満ち足りた気分で帰宅したんだけど、国立終了わずか1時間後にラジオの生放送で相変わらずのワチャワチャとバカ騒いでいるのを聴いて、妙に安心して眠りにつくのでした。