2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

1986年の作品と言っても違和感なし。『ザ・ウォード監禁病棟』

とはいってもカーペンターはちゃんと観たのは『ゼイリヴ』『クリスティーン』『スターマン』くらいだったりして『物体X』も『ニューヨーク』も観てない。キューブリックで例えるなら『2001年宇宙の旅』も『時計仕掛けのオレンジ』も観てないような状態で、…

ミシェル・ロドリゲスが足りない。『世界侵略:ロサンゼルス決戦』

アメリカ映画だと窮地に陥っている登場人物が軽口を叩く場面がよくある。 「まったく次から次へと敵が現れやがる!こんな大勢で何処行こうってんだ!」 「グレイトフル・デッドのライヴにでも行くんだろ」 「そうか。じゃあ、チケットは無駄になるな!」 み…

疾走する赤ずきんちゃん。『ハンナ』

『ターミネーター2』のT-1000(ロバート・パトリック)、『ラン・ローラ・ラン』のローラ(フランカ・ポテンテ)の走り方はとても印象に残る。 前者では冷徹な機械としての動きが怖さとともにコミカルさを醸し出しているし、後者では愛嬌のあるヴィジュアル…

「カープの逆襲、終わっちゃったのかなあ」「バカヤローまだ始まってもいねーよ!」

そう、確かに逆襲は始まってはいない。だから「逆襲はこれからだ!」というのは間違っていない。 いないが、しかし。 「明日から本気出す!」状態じゃねーか!と言われれば、まあ、そう…かな。 という事で遅い夏休みを取って広島遠征をしてきた。 ほぼ確実に…

気品すら感じる3Dの正しい使い方。  『ピラニア3D』

初めて観た3D映画は『ジョーズ3D』だと思う。 青と赤のセロファンを貼っただけのメガネをかけるヤツ。もちろんアバターみたいな奥行き感はなく、どちらかと言うと飛び出す絵本のような3D初体験だった。 銛が画面のこちら側に飛び出てきたのは覚えてるけど…

夕方のピアノを聴きながら。『七つまでは神のうち』

基本的に我々はヒロインをイノセントなものと考えていて、降りかかる災難は「何らかの力」によって最終的に回避されると思いがちだ。 あるいはそれが、悲劇的な結末になったとしても、そこには何らかの救いや赦しがあるだろうと期待する。という事で 『七つ…