2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

それがあなたの生きる道ならば。『R100』

北野武が「おいら、映画の事なんて判んねぇからよ」と言っていても素養として映画(やその他芸術)に触れて来たのは明らかであることと比べると、松本人志の場合は映画に関するリファレンスは圧倒的に少ない。 それを露悪的に自ら喧伝しているところもあった…

 そんな眼で僕を見るな!『クロニクル』

どうも個人的な今年の顔はデイン・デハーンになるのかもという予感をしつつ。という事で 『クロニクル』 正直、ただそれだけの理由で観に行ったようなもので、デイン・デハーンを愛でることができれば良いだろうという程度の期待感。 だったのだが。 劇場を…

大きくなったなあ、ボウズ。『ウォーム・ボディーズ』

特に原作の既読・未読にはこだわらないタイプだが、『アバウト・ア・ボーイ』については映画で描かれなかったニルヴァーナ、というかカート・コバーンを巡るエピソードが素晴らしいので、未読に人は是非。という事で 『ウォーム・ボディーズ』そんなニコラス…

偽装されたハッピーエンド 『エリジウム』

風呂なしアパートでクーラーもなく暑い日々を過ごしながら、高台の高級住宅街を恨めしそうに見つめていると『天国と地獄』の山崎努のような心境になったあの頃。という事で 『エリジウム』 エリジウムの存在がどういう位置づけなのか。独立した国家なのか、…

ミリ単位で向こう側へ連れて行かれる恐怖。『凶悪』

帰省ついてでに地元のミニシアターで観たわけだけど。 なんというか年老いた両親の姿を見た後だど、何ともいえない思いが募ったりもするわけで。という事で 『凶悪』 ケレンのない画面が、かえって生々しさとなってホラー的恐怖を伴って向かってくる。 空き…

やられてなくてもやりかえす。『サイド・エフェクト』/『ウルヴァリン』

何か色々とありましてほったらかしになっていたが、久々に。 観た映画もたまってしまった。 2本まとめて。という事でまずは 『サイド・エフェクト』自分が狂っていない、おかしいのは周りだ。ということを声高に主張すればするほど、周りからは「狂っている…