2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

綺麗な最期なんて…させない。『メランコリア』

ちょっと鬱状態になることはそれほど不思議な事ではない。 あるいは新しい環境に身を置かなければならない時、どうしようもなく不安に包まれるというのは別におかしいことじゃない。 そういった事態に陥った時、ちょっとした対策で、心の安定を図るなんての…

空っぽの瞳で見つめる景色。『TIME』

財布のお金が空っぽでも、昨日買ったパンがあれば空腹は満たされる。 無一文で道に倒れていても誰かが手を差し伸べてくれるかもしれない。 でも人の寿命を延ばす事は、多分出来ない。と言う事で 『TIME』 予告編でキリアン・マーフィーとアマンダ・セイフラ…

 走り出す少年の光と影。『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』

1か月ほど前、ナイフで小指の先をざっくりと切ってしまった。 結局、何針か縫合する事になったのだけど、あれだけ痛々しかった傷も今では、ほとんど目立たなくなっている。 人間の回復力・治癒力って凄いな、と改めて実感する。 それでも傷の部分は時々痛み…

手からこぼれ落ちるハピネス。『ドラゴン・タトゥーの女』

翻訳物の小説、特にミステリ系だったりなんかすると登場人物の名前が多くて混乱することがある。 時々、最初の方にある「登場人物紹介」をペラペラと戻って確認しないと「あれ、この人なんだっけ?」ってなってしまう事もしばしば。と言う事で 『ドラゴン・…

孤独ってる場合じゃないけど。 『人生はビギナーズ』

何年か前、実家で親のアルバムを見る事があって。 当然彼らにも二十代の時代があった訳で、それはもちろん当たり前の話。いきなり「父親」や「母親」になったわけではない。 就職したての頃の写真や友人たちと旅行に行ったりしている「青春」の1ページを見…

もうひとつのミッション・インポッシブル。ちょっと嘘。 『ペントハウス』

腹の底にズシリとくる映画も良いが、何も考えずに「わはははは」と笑える映画もまた楽しい。 と言う事で 『ペントハウス』 基本的にベン・スティラーが出ているだけで点が甘くなるんだけど、更にエディ・マーフィーまで! 言ってみればデ・ニーロとパチーノ…

居場所なんてなかった。 『アニマルキングダム』

子供の頃、近所にゲーム機を置いている喫茶店があって、特に風紀が悪いとか不良のたまり場という訳ではなかったと思うが、子供だけでは行ってはいけないという場所だった。 それでも子供にも付き合いというのはあるもので。友達に誘われて1回だけ行ったこと…

病めるときも健やかなる時も…。『J・エドガー』

だいたい決まった席(ポジション)で映画を観る。 中央より後方の通路側。シネコンで言うとH列あたりに座る事が多い。 単純に端っこが落ち着くというのもあるし、いざトイレに行く事になっても他人の目の前を邪魔するリスクが少ないという理由もある。前の人…