red,white & green バッターボックスを照らす光と影。マツダスタジアム遠征日記。

という事で広島にカープの試合を観に行ってきた。
後味の悪い甲子園での敗戦により我が鯉軍は借金1。今季一度も勝てていない(しかも現在首位)のヤクルトとの対戦だが、せっかくの遠征、旨酒を呑ませて頂きたい。
朝からビールが飲めることに感謝しながら、新幹線は広島へ向かう。

1日目。4/28(土)そして僕は途方に暮れる。

広島は快晴。そして暑い。
今回は一塁側が確保出来ず、三塁側内野席にて観戦。陽射しがジリジリと照りつけていてズボンが焼けるように熱い。
しかしそんな暑さを引き替えにしても、快晴の下でのスタジアムの美しさが素晴らしい。
白と赤のユニフォームが緑の芝生に映えて眩しい。やはり野球は屋外だわね。

福井の先発で始まった試合は序盤でいきなり3点を奪われ、しかもこちらは先頭打者の梵がヒット打った以降は打線も沈黙。
福井がその後それなりに立て直した事もあり、点の入らない状態にジワジワとストレスの溜まる展開となった。
しかし!
ニックのタイムリーで1点差まで迫るとスタジアム内のムードは高まる。


そして!そして8回の裏!この時の盛り上がりといったら!
その最高潮を演出したのはこの人、前田。代打がコールされたときの一体感は堪らない。このところ代打で結果を出している事もあって期待感&一体感はハンパない。

日が傾き、徐々にフィールド内にも影が落ち始める。前田が立つ打席も日陰となっているが、ヘルメットは太陽の光が反射して輝いている。前方に拡がる日向部分がまるで前田のオーラのようだ、というのはややポエムが過ぎるというか、出来の悪いスポーツライターみたいな表現だが、でもこの時は本当神々しく見えた。

で、あの同点タイムリーですよ!落ち着けというのが無理な話で、いやまあ鳥肌モンでしたわ!
丸の逆転タイムリーで1点リードになった時点でスタジアム内は「よーし、後はサファテ頼んだぞ!」という空気。
そして9回を迎える訳ですが。が…。

マウンドにはミコライオ。おや?サファテは?むむむ?
いやまあ良い。とにかくミコライオ頼んだぞ!

…。


バレンティンが打った瞬間。空気が止まるってのは、ああいう事を言うんですね…。

逆転3ラン。


いや大差で負けた試合もあるし、同じように9回に逆転くらった試合も過去何度もある。とは言え。

天国から地獄だったなあ。


そのダメージもあったのか、夜は少しの酒で酔ってしまった。まあ、昼間っから飲み続けていたのと寝不足のせいだろうけど。


2日目。4/29(日)マウンドでの祈り。


朝から平和公園などを散歩し、心のバランスをとる。
もうすぐ始まるフラワーフェスティバルの準備が進んでいて、

去年ここでPerfumeを観た*1事を思い出したり、お好み焼き屋で肉玉ソバを食べたりしながら試合が始まるまでの時間を過ごす。

今日の先発は野村君。
いや、もういきなり結論だけど素晴らしいピッチング。
被安打1、四球も3とかそんなもんじゃなかったか。
落ち着きもあるし、いやたまりませんなあ。声も可愛い。
初回から点を取ったのも良かった。それ以降はなかなか得点の匂いがしない展開だったので不安を感じかねないんだけど、何しろ「これはまさかノーヒットノーランいけるんじゃ?」と思わせるくらいだったのでね。
あれは何回だったか野村君が打席に立った時の拍手と歓声。あれが全て物語っている。
そしてニックの2ラン!
いやこれで負けたらもう嘘ですよ。泣いちゃいますよ。

9回はサファテにマウンドを譲る形となったが、まあ完封もノーノーもこれからいくらだってチャンスはある。
そしてサファテ登場の時の空気も良かったと思う。
「野村くんの完封が見たい」という気持ちもあってか、やや戸惑いのニュアンスも含まれていた事は否定しないけど、でもいざサファテがマウンドに立った時の歓声は、温かくそして熱いものだったはず。
「我々には君が必要なんだ!デニス!」って気持ちがこもっていたんだと思う。


そしてヒロインでの二人。
しつこいようだけど野村君の声は可愛らしく、ニックの声は渋い。you know.



という事で遠征を勝利で締めくくる事が出来たことは喜ばしい。
本当は2連勝だったのに…なんてことは申しません。



試合後、駅ビルの焼鳥屋カープ鳥」でスペアリブ*2を注文し祝杯を上げた後、最終の新幹線で東京に戻るのでありました。

*1:ちなみに今年は奥田民生が来るみたいです。

*2:このお店は焼鳥メニューにカープの選手名がついていて、例えば砂肝が「前田」とか牛タンが「大竹」とか。いや記憶曖昧だけど。で、スペアリブは野村祐輔。まあ今日はコレしかないでしょう!