ポロリもある…らしいよ。忘却の彼方の『カリフォルニア・ドールズ』

昔は、二本立てで映画をやってることが多かった。
ターミネーター&シーナ』とか『死霊のはらわた&BMXアドベンチャー』とか大抵はメインに見たいものとどうでも良いものが組み合わせになっていたんですよ。
では、メインの方だけ観ればいいじゃないかって話なんですが、もったいないでしょ。だから、ちゃんと2本見る。
ここで考えなきゃいけないのが観る順番。
基本はおまけ的作品の方を先に観て、メインを後に観る。まあ、普通はこうする。
でも、メインの方をもう一回観たくなるかもしれない。
昔は入れ替え制なんてなかったから、やろうと思えば何回も繰り返し観ることが可能だった。
その場合はメイン⇒おまけ⇒メイン、という事になるんだけど、でもコレは賭けでね。メインの方が必ずしももう一度観たくなる出来かどうかは分からない。だから滅多にはやらない。
究極のパターンはおまけ⇒メイン⇒おまけ⇒メイン、というパターンだけどさすがにこれはやったことはないと思う。これだと一日中映画館にいる事になる。
まあ、それでも良いんだけど。

中学の頃、『ロッキー3』が公開された。
まだランボーは公開前だったはず。スタローンといえばロッキー、ロッキーといえばスタローンという時代。
前2作は月曜ロードショーでしか観ていない。吹き替えはもちろん、ロッキー=羽佐間道夫、エイドリアン=松金よね子、アポロ=内海賢二
そのロッキーの新作がいよいよ映画館で観れる。しかも「3」って事は、三部作の最終章。(と、少なくとも当時は思っていたし、一般的にもそう思われていたハズ…だよね?)
期待しない中学生がいるだろうか?

そのときの同時上映が『カリフォルニア・ドールズ』だった。
ロバート・アルドリッチの遺作である。しかし田舎の中学生がアルドリッチを知る由もなく、ていうか今でもよく分かってないんだけど、とにかくその頃は「コロンボの出ている女子プロレスの映画」という認識しかない。
観たのは『カリフォルニア・ドールズ』⇒『ロッキー3』の順番だったと思う。
何だかんだ言って本命ロッキーが始まるまでの時間を、それなりに楽しんで過ごしたと思う。プロレスシーンやロードムービー的展開あたりにうっすらと記憶がある。
しかし、そこは浅はかな中学生。「所詮、これは前座。ミミ萩原で喜ぶ俺たちではない」くらい思っていたのだろう。
結局、全ては“アイ・オブ・ザ・タイガー”の旋律にかき消されてしまった。

という事で、『カリフォルニア・ドールズ』を再見しようと、近所のTUTAYAに行ってみたが…。ないね。ない。見事にない。
そもそも日本ではDVDが発売されていない。だからレンタルもされていない。
店内検索で調べると、VHSの在庫もないようだった。
30年前の作品だし、これはなかなか探すのは厳しいかもしれない。

と言う事で、是非とも『カリフォルニア・ドールズ』の日本でのDVD化強く望むものであります!