思いつきサントラ選

量に関係なく髪の毛は伸びる訳で、定期的に床屋に行くしかない。
カットが終わると、店員さんが「如何でしょうか？」と合わせ鏡で確認してくる。
普段見ていない後頭部で進行している砂漠化問題。忘れていた現実を見て愕然とする瞬間だ。結構キテるじゃん…。

なんて事を思い出したのは、最近映画でピクシーズの曲を立て続けに聴いたからかもしれない。ピクシーズというのはとって良いバンドで大好きなんだけど、中心人物でありボーカル/ギターのフランク・ブラックというのは決してイケメンではない。
イケメンではないというのは控えめな表現で、ハッキリ言えば禿げ・デブのおっさんだ。
しかし曲はとんでもなくカッコいい。
そんなピクシーズの曲を最近観た映画で続けて耳にした。
ひとつは『エンジェルウォーズ』での（とんでもないアレンジ/カヴァー）の”Where is my mind?”
もうひとつは『スコット・ピルグリム』の中の１曲だ。（正確にはこちらはフランク・ブラック名義だけど）

と言う事で、思いつきお気に入りサントラ（あるいは映画のなかでの曲）をピックアップしてみる。
順位は特にない。思いつくままなので、マイベストという事でもありません。

• 『月に囚われた男』最近のお気に入りサントラのひとつ。映画同様、思わぬ拾いモノの一作。クリント・マンセルという人はかつてPop Will Eat Itselfというバンドをやっていて、最近はアロノフスキー作品の常連となっている。『レクイエム・フォー・ドリーム』のテーマも印象的で傑作だし、『ブラックスワン』も良かったけど、最近聴いたこちらを。

  MOON: Soundtrack

• 『ソーシャルネットワーク』トレント・レズナーは好きだけど、まさかこんなにクオリティの高いサントラを作るとは思わなかった。冒頭の不安感を煽るような曲から引きこまれる。

  THE SOCIAL NETWORK

• 『ファイトクラブ』ラストのピクシーズの曲（where is my mind?）が流れるタイミングが絶妙。とにかくその印象が強い。

  「ファイト・クラブ」サントラ

• 『シド＆ナンシー』ジョー・ストラマーの"love kills"も良いけど、ラストの"taxi to heaven "が映画のラストに合っている。

  シド・アンド・ナンシー

• 『パルプ・フィクション』タランティーノのサントラはどれも好きだが、あえて挙げるならジュールズのエゼキエル書が聴けるこれに。

  パルプ・フィクション ― オリジナル・サウンドトラック

• 『スター・ウォーズEp3』超ド級メジャーな一作ですが。ムスタファーでのアナキンとオビ=ワン対決シーンのテーマが燃えるのは舞台が火山の星だからだけではない。

  スター・ウォーズ エピソード3:シスの復讐

• 『タクシードライバー』バーナード・ハーマンの都会っぽいジャジーな曲が途中から不穏なムードに変わるところが好き。

  「タクシー・ドライバー」オリジナル・サウンドトラック

• 『アバウト・ア・ボーイ』バッドリー・ドローン・ボーイ（Badly Drawn Boy）の曲が染みる。ちなみに映画も良いけど、原作もなかなか捨てがたい。カート・コバーンを巡るエピソードは泣ける。

  About A Boy

まあ、他にもありそうだけど今回はこのくらいで。