どこかに映画探偵はいませんか?

トラウマ映画。
といっても町山智浩の本の事ではない。
自分の話。残念ながら。

子供の時に見て、未だに頭の中に残っている映画がある。
でもタイトルも出演者もストーリーも全くわからない。ただ、ある場面だけが強烈に記憶に残っている。
見たのは5歳だろうか6歳だろうか。小学校に上がるかどうか、そんな年齢だったと思う。
テレビでやっていた映画だ。深夜ではないだろうから、9時からの洋画劇場?でも、確か低学年くらいまでは9時までに寝かされていたような記憶もある。日曜の午後とかにやっていたのかもしれない。
とにかく。

洋画であることは分かっている。多分、ヨーロッパ映画だ。アメリカの匂いはしなかった。どことなく憂いのある画面。フランスかイタリア映画、そんな感じだろう。
主演は女性。30代くらいか、キレイだか陰のある役柄だった。イメージとしてはカトリーヌ・ドヌーブ。あくまでイメージね。多分、違うよ。
―とこれは、あとになって記憶から判断した情報だ。記憶が変化していてるの可能性は…ある。
子供がいる。男の子だ。それこそ5〜6歳の男の子。
父親はいない。死んではいないと思う。でもどこか違う場所にいる。ここにはいない。

さて。
母と息子はどこかに囚われている。崖に立った別荘のような場所。軟禁状態みたいだ。
怪しい男たちがいる。犯人たち。たち?うん、複数いたはず。あるいは囚われているわけではなくて、母と息子の家に男たちが侵入しているのか?
とにかく犯罪の匂い。
―さて、これもあとから類推した事だが、夫はどこか別な場所に逃げている。男たちは妻に夫の居場所を聞き出そうとしている。のか?


背景としてはざっとこんな感じだ。ちんぷんかんぷんだよね。
そして覚えているのはこんなシーン。

子供が浜辺で遊んでいる。相手しているのは犯人グループの一人。
それを別荘のベランダから眺めている母親。
そして傍らには(主犯格の?)男が立っている。男の手が母親の胸あたりをまさぐる。服の上にあった手は、いつのまにかスカートの下へと伸びている。
母親は我慢している。おそらく夫の身を案じた結果だろう。あるいは息子の無事が脅かされているからかもしれない。無表情に正面を見ている。息子の遊んでいる姿を見ている。感情は読めない。感情は死んでいる?
大胆にエロチックな行動を取る男、母親の表情、浜辺で遊ぶ子供。

これだけ。
これだけのシーンだけが、ずうううううっと記憶に残っている。
何の映画かさっぱり分からない。テレビでゴールデンタイム(あるいは昼間)にやってるくらいだからそれほどマニアックな作品じゃないと思う。
でも、タイトルその他一切わからない。


もしかしてこんな映画存在していないのか?自分で勝手に作った妄想なのか?
いや、妄想だったらヤバイ。子供の時にこんな妄想をして、事実として記憶してるんだとしたら…。
いやいや。
それはない。ないハズだよ。

という事で、この映画の事分かったら教えて欲しい。誰か。