指圧の歌…じゃないよな。『スコット・ピルグリム』のサントラ。

今少しテンションがおかしい。
古川日出男の『LOVE』を読んだこともある。アルコールも少し入っている。
そして『スコット・ピルグリム』のサントラを聴いている。
それでトリップしているんだと思う。
という事で勢いで書く。後で読み返すと深夜に書いた手紙状態になるかもしれないが、まあ良いよ。それも記録だ。


スコット・ピルグリムVS邪悪な元カレ軍団』映画については短めに。
エドガー・ライトは今ちょっと気にしておきたい監督。
ホット・ファズ』も凄く良かったが、あえて言うなら『ショーン・オブ・ザ・デッド』の方を推したい。ま、このあたりは好みの問題。
とにかく彼の新作ということで期待∞で臨んだ。というとそうでもなくて、予告編である程度ハードルは下げていた。サイモン・ペグとニック・フロストの不在。アメリカ(ていうかカナダか)が舞台。わずかではあるが、今までとは多少ノリも違うだろうと。
いきなり結論。
うん、面白かった。ところどころの「らしい」笑いは健在。個人的には「カネの為なら魂売るよ」「シューズのヒモ」「ネガスコット」あたりがツボ。楽しめた。
前2作には及ばないのは事実。物足りない点もちょこちょことはある。
ラモーナ役の子は『デス・プルーフ』の時の方が魅力的だったなあ、とか。


さてサントラである。
基本、劇中でスコットが組んでいるバンド「セックス・ボブオム」の楽曲を軸に構成されている。東海岸の学生バントっぽい感じはかなり好みだ。
映画を観た時は、このセックス・ボムオムの曲が気に入って、サントラを購入したんだけど、これアルバムとして聴いてみるとまた印象が変わる。
フランク・ブラックの曲はもちろん良い。
しかし改めて聴くとストーンズの"Under My Thumb"がトンデモなくカッコいい。
劇中のどこで流れていたかは忘れてしまったが、これ名曲ね。
ラインナップの中でこれだけ突出している。(当たり前っちゃ、当たり前なんだけど)


極めつけはベック。
セックス・ボブオムの曲も彼の手によるものだけど、ハイライトは何と言っても「ラモーナ」だろうね。
映画の中でスコットがヒロイン・ラモーナの為に弾き語りした曲。
これがアコーステックヴァーションとともに2曲ならんでいる。
このアコーステック版⇒オリジナル版(?)の流れが堪りません。
十分泣ける。ノンアルコールで泣けます。


という事で、"Under My Thumb"と"RAMONA"を聴くだけでも価値のある一枚だと思います。

さて、動画ってヤツを貼ってみるか。

スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団 オリジナル・サウンドトラック

スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団 オリジナル・サウンドトラック