本編はラスト5分。 『SUPER8』
親戚のおじさんに久しぶりに会ったりすると「あれ?○○君?大きゅうなって!ついこないだまでこーんな小さかったのに」なんて言うパターンがある。
まあ子供の方は「うるさいな。こっちは日々成長に忙しいんだよ!」って思ってたりするんだけど、自分が「親戚のおじさん」側になると「いつの間にか大きくなって」ってのが実感。
歳は取りたくないね。
さて『SUPER8』
まず感じたのは『E.T.』+『未知との遭遇』+『グーニーズ』といった80年代を席巻していたスピルバーグ印の映画のエッセンスで出来ているという事。これは予告編で分かる通り。
とても「懐かしい」映画を観たって感じ。中学の頃に観ていた映画のような、ね。
ホラー/サスペンス要素と子供たちのアドベンチャー、そこにちょっぴり笑いの要素をアクセントに。
郊外、自転車、両親のどちらかが不在、大人は判ってくれない…。
ま、スピルバーグですよ、まさに。
ちょいネタばれ気味に言えばそこに『クローバーフィールド』を加えて、さらに『ミスト』への目配りがされているってのが率直な印象。「この部分はもしかして『リング』か?」って思ったところあったけど、それは多分自分の勘違い。
あとは忘れてならないジョージ・A・ロメロ。
主人公、親友のデブ、チビ、ノッポ(+メガネ)そしてヒロインというキャラ設定は良い。分かりやすくて。
ベタな設定とも言えるので「深み」というのはないかもしれないけど、この映画には合ってると思う。
チャールズ(デブ)とケアリー(チビ)、良い仕事してたなあ。
特にチャールズは最後の最後に大きな「仕事」をしてくれます。
しかし何と言ってもアリス役のエル・ファニングには驚いた。
いや、いつの間にあんなに大きくなってたんだ?
前に観たのが『バベル』でブラピの子供をやってた時で、あの頃はホント子供(ていうか幼児)だったのに知らない間に成長しててビックリした。
まあ、でも正直ちょっと期待のハードルが高過ぎたのは事実。
2時間飽きずに楽しめたし、いや最後泣きましたよ。涙腺弱いから。でも、もう少しグっとくるものが欲しかったかなあ。
以下ネタばれ感想。