暑い時こそアツイ映画を。『ドゥ・ザ・ライト・シング』

暑いからといって空調をガンガンに効かせることには抵抗を感じてしまう、とっても日本人気質なわけだけど、暑さを暑さとして感じるのもまた一興かと。

という事で、暑苦しい夏の日に観たい映画。コレです。

ドゥ・ザ・ライト・シング

予告編
埋め込み出来ないみたいなのでアドレスで。
http://www.youtube.com/watch?v=muc7xqdHudI

ご覧の通り、暑いです。汗で肌がベトつく感じ。
映画で描かれるニューヨークっていうと何となく秋とか冬ってイメージがある。ウッディ・アレンとかね。(あくまでもイメージです)
スパイク・リーが描くのは暑い夏のニューヨーク。
その暑さこそが起爆剤となって、ストーリーがドライブしていく。

爽やかでスカッとする映画を、というのも良いんだけど、あえてこういう「じっとりとした夏の暑さ」を感じるのもアリでしょう。
スパイク・リー出世作であり、やっぱり代表作だろうなあ。近年の作品は観てないのでフェアな評価じゃないけど、おそらくコレは超えていないんじゃないだろうか。
人種差別というテーマを軸に持っている作品と聞くと身構えてしまうかもしれない。でもそれを映画的イベントの中で語っているからそのテーマ自体は暑苦しくない。いやアツイけどね。
当時ナウでヤングな学生だったので、もう影響されまくりだった。
スパイク・リーが出してるブランド*1のTシャツ買って、ニックス*2のキャップ被って…。
卒業論文公民権運動とカウンターカルチャーを絡めて書こうとして、結局大風呂敷広げすぎて失敗したりして…。
キャストも良い。結構豪華だよ、コレ。
ダニー・アイエロジョン・タトゥーロ、リチャード・エドソン*3サミュエル・L・ジャクソン、ジャンカルロ・エスポジト*4…。
そしてロージー・ペレス。
映画のOP。パブリック・エナミーのタイトル曲に合わせて踊るロージー・ペレス。

D
http://www.youtube.com/watch?v=dyDWNT0TnZE&feature=player_embedded


もうこれでね、圧倒されちゃった訳です。
それまでラップ系の音楽は聴いてなくて、というかどちらかというと避けてくらいだったのに、この映画を観たその足で(というのはちょっと嘘だけど)パブリック・エナミーのアルバム「Fear of a Black Planet」を買いに行った。

Fear of a Black Planet

Fear of a Black Planet

それくらいの衝撃があったね、この映画とこの曲。


関係ないけどパブリック・エナミーのこの曲も。
「Bring the Noise」アンスラックスとの競演。


暑い夏の日の午後、西日のあたる空調の効いていない部屋での鑑賞をおススメします。
ウェーーーーーーーーーイク、アップ!

*1:スパイク・リーは「40エーカーズ&ア・ミュール」(40エーカーの土地とラバ一頭という解放奴隷に約束された補償が由来)という映画会社を作った。その関連ブランド。一時期は渋谷の店でTシャツとかキャップとか売ってたけどね。今は知らない。

*2:スパイク・リーNBAニューヨーク・ニックスのファンなもので…。その影響もあって一時期NBAにもハマリかけた。基本、ミーハー。

*3:ストパラでジョン・ルーリーの相棒やってた人。一時期よく映画出てたけど最近どうしてるのか。

*4:最近、見ませんね…。