「渚のハイカラ人魚とピーター・マーフィーのお辞儀」 サマソニ初参戦メモ 

元々ライヴに足繁く通う方ではなくて、前に行ったのがoasisの武道館。もしかしたらスーパーカー赤坂ブリッツ。とにかくそのあたりだ。10年前。
フェスに至っては学生時代に同級生に誘われて行ったジャパンスプラッシュ以来だ。全て20世紀の話。

そんな自分が今回、サマーソニックに初参戦する事になった。
P.I.L.、スエード、ポップグループ…これを逃すとなかなか見れないんじゃないかというラインナップに惹かれたというのもあるし、やはり夏フェスを一度は体験しておきたいという気持ちもある。
あとはPerfumeのLIVEを観ておきたいというのも大きい。
しかし。
余裕ぶっこいていたら、2日目がソールドアウトになってるじゃないか!
初日は下見がてら軽く流して2日目の対策を練るという計画が早くも崩れる。(そもそもチケットを買いそびれる時点で認識が甘いわけだが)
という事でお目当てが少ない1日目だけの参戦となってしまった。Perfumeが観れるのがせめてもの救いか。

前夜。
ソニックマニアに行く友人から誘い。プライマル、アンダーワールド、ピーター・フック…。かなり揺れたが今回は断念。

当日は11時現地到着を目指し出発。
海浜幕張は野球を観に何度か行っているので知らない場所ではない。
が、駅についてまず人の多さに軽く怯む。

リストバンド引き換えまでは、人の流れに乗って行ったのでまったく迷うことなくたどり着く。
グッズ売場の行列に早くもウンザリしながらも先ずはマウンテンステージへ。
ふむ。広いね。

the downtown fictionもthe pretty recklessも知らないバンドだが、久しぶりのライブの音、腹に響いてくる低音を感じて気分が盛り上がる。
ビールを飲み、串焼きを食べながらうろちょろする。

※ これ食べ応えあった。実はこの日はこれしか食べてない。
マリンステージも覗いておこうかと思ったが自重。まだ先は長い。のんびりいこう。


Perfume
今回のお目当てのひとつ。
冒頭の「fake it」からラストの「ポリリズム」まで、途中のMC、客いじりを含めて非常に彼女達らしいパッケージでとても楽しい。
特に「渚のハイカラ人魚」には驚かされた。キュートなヒップにずっきんどっきん。
と、冷静を装って書いているが、まああまりキモくならないように気をつけているからで…。
留保なしに言わせてもらえば素晴らしい時間だった。

※ 写真は開演前


ザ・ティン・ティンズ
マリンステージに移動。
オフィシャルバーのお姉さんんが水着なので、目のやり場に困る。
(後でメッセにもどったら、そっちの売り子さんも水着だった。昼は気がつかなかった。)
ザ・ティン・ティンズも聴いた事ない。しかし80年代ポップっぽい感じで良いね。曲知ってたらもっと楽しめそうだ。最初から観れば良かったかも。
ボーカルの女性、愛嬌があって可愛らしい。


ヴィレッジ・ピープル
ビーチステージに移動。
考えてみれば海が近い事に改めて気づく。
どこかで聴いた事がある曲なので初見でも楽しめるのが良いね。
「ムキムキマッチョの男子はいるか―――?」「お―――!」といった客弄りなどにプロの仕事を感じた。
YMCAとかも観たかったが、あちこち歩き回って立ちっぱなしだったので、かなり疲労していた。
やむなく途中退場。しばらく海を眺めていた。

体調が万全ならちゃんと観ていたかったな。
単独ライヴまでは行かないけど。


ビーディ・アイ
再びマリンに移動してビーディ・アイを観る。
リアムは相変わらずのガニ股ぶり。よく判らない安心感をおぼえながらも、いまひとつグっとくるものがない。
何かマジックが足りない感じ。やっぱりoasisが観たいなあ、と思ってしまった。

※ 開演前のスタンドから。離れていたのがちょっと醒めてしまった原因か。


ピーター・マーフィー
という事で再びメッセに戻り、ソニックステージのピーター・マーフィ。
いや、これ良かった!
アブリル・ラヴィーンと重なっていたこともあって、会場に入った時はあまりの過疎ぶりに哀しくなったが、いやこれを観た自分は勝ち組だったと思う。
それほど熱心なファンだったわけではないが、バウハウスは好きだったしソロもちょろっと聴いたりしていた。
最初は「歳取ったなあ」なんて思ったけど、声の力は健在で特に「she's in parties」が素晴らしかった。
個人的サマソニのベストアクトとしたい。
バウハウス ”she's in parties”

それにしてもピーター・マーフィーの頭部戦線があんな状況になっているとは知らなかった。
帽子かぶってたんだけど、それが筒状(でっかいヘアバンド状態)で頭頂部が丸見え。しかも何度も深々と頭をさげるもんだから…。
どうしてあの帽子(なのか?そもそも)を選んだのか、そこについては聴きたい。


ストロークス
ラストはマリンに戻ってストロークス
正直、ちゃんと曲聴いた事がないというね。
それもあってイマイチ乗り切れない状態ではあったが、最後の花火への流れは素晴らしかった。
一日を締めくくるフィナーレとして、とても良かったと思う。


こんな感じでした。
アレステッド・デベロップメントやジギー・マーリー、時間さえあればKornも観たかったが今回は断念。泥のように疲れたけど行って良かったと思える一日でした。
良いね、フェス。