「なんかあの人、気になっちゃうんだよね」的な。 2011劇場鑑賞映画個人的ベスト10
凄く自分の好みのビジュアルなんだけど、ちょっとした言動や考え方がまるで「瑕疵」のように気になってしまって好きになれないとか、反対に目を見張るような容姿ではないけれど、何かちょっとした「輝き」がひとつあるだけで惹きつけられてしまう。
映画も同じだね。
全体的には良く出来ているハズなのに、ある箇所の粗が気になっていまひとつ乗り切れないとか、逆に粗が目立つ作品だけど「ある一点の輝き」があるだけで何となく嫌いになれない、と言う事はよくある。
今年劇場で観た映画は51本。
そのうち年明け早々に観た『キックアス』と『月に囚われた男』は昨年の作品扱いとして除外。さらに松田優作特集で観た『陽炎坐』を除くと48本。
週1回のペース、だね。ふむ。自分の生活環境というか生活サイクルというか、それから考えるとこれくらいかな。
当然の事ながら気になっていたけど見逃した、という作品はたくさんある。
『冷たい熱帯魚』『メアリー&マックス』『ファンタスティックMr.FOX』『サウダーヂ』『ゴモラ』などなど。いずれも高い評判を目にしながら、なかなかタイミングが合わず縁のなかった作品。どの作品もベスト級らしいじゃないですか。見逃したのが惜しまれる。
さて。
個人的ベスト10行きます。
2011劇場鑑賞作品ベスト10
これはホントにやられました。ミシェル・ウィリアムズがとにかく素晴らしい。ラブホで見せたあの目…。
今年の1本を挙げるとすればこれになります。
以下順不同で。
『ソーシャルネットワーク』
『ラストターゲット』
『スーパー!』
『ブラックスワン』
『ミッション:8ミニッツ』
『ミケランジェロの暗号』
『ザ・ウォード/監禁病棟』
『ハンナ』
『宇宙人ポール』
いやー難しい。
『トゥルーグリット』や『ウィンターズボーン』が漏れて『ハンナ』が入るのかって話ですけど。
いやそもそも『ハンナ』入れるくらいなら『モールス』入れろよ!と。ごもっともです。
まあ今の気分と観た時の「グっときた」度で選びました。
他にも好きな作品は色々と。
という事で
以下アリバイ的に部門賞を。
◆思わぬ拾いモノ
『モンスターズ/地球外生命体』
『デビル』
◆素晴らしいタイトル
『アリス・クリードの失踪』 いや、これは思わず膝を叩きました。落語的で好きです。
◆素晴らしいサントラ
『ソーシャルネットワーク』
◆いや曲は良いんですよ、の曲
Ramona by Beck 『スコットピルグリムvs.邪悪な元カレ軍団』
サントラは悪くなかった。ストーンズのunder my thumbとか。
◆いろいろと腰砕けになった曲
『エンジェル・ウォーズ』でのピクシーズやスミスのカヴァー。
でも言うほど嫌いじゃない作品。
◆素晴らしいラストシーン
『シリアスマン』
不穏な空気を捉えたラスト。素晴らしいです。
◆素晴らしいショット
『ヒアアフター』
レストランでマリーが恋人との断絶を感じた時の顔。さりげないショットだけど画面の力が凄い。
◆素晴らしい3D
『ピラニア3D』
濡れたTシャツコンテスト会場での阿鼻叫喚。全編素晴らしいが特に終盤のジェノサイドシーンは圧巻。
◆素晴らしいお猿さん
は『猿の惑星』じゃなくて
『ハングオーバー!!史上最悪の二日酔い、国境を越える』のお猿さん。
◆グッと来た一言
『ブラックスワン』のラストの一言。
『猿の惑星/創世記ジェネシス』のシーザー兄貴のアレ。
『ゴーストプロトコル』のトム御大、終盤の叫び。
『127時間』振り絞って出したあの言葉。
うーん…これ挙げてったらキリないな。
ということで
『モールス』の「let me in」
を。ベスト10に入らなかったので…。
◆今年発見した人。ブレイク祈願。
アイダン・ギレン『ブリッツ』
最後に48本を全部並べる。(鑑賞順)
ソーシャルネットワーク、RED、ザ・タウン、ヒアアフター、シリアスマン、トゥルー・グリット、キラー・インサイド・ミー、エンジェルウォーズ、歓待、英国王のスピーチ、ブルーバレンタイン、ブラック・スワン、スコット・ピルグリムvs.邪悪な元カレ軍団、さや侍、アリス・クリードの失踪、X-MEN:ファーストジェネレーション、127時間、SUPER8、ハングオーバー!!史上最悪の二日酔い国境を越える、ラストターゲット、アイアムナンバー4、デビル、トランスフォーマー:ダークサイドムーン、エッセンシャルキリング、モールス、ツリー・オブ・ライフ、スーパー!、モンスターズ/地球外生命体、七つまでは神のうち、ピラニア3D、ハンナ、世界侵略:ロサンゼルス決戦、ザ・ウォード/監禁病棟、猿の惑星:創世記ジェネシス、ブリッツ、ミケランジェロの暗号、キャプテンアメリカ:ファーストアベンジャー、カウボーイ&エイリアン、ミッション:8ミニッツ、マネーボール、ウィンターズボーン、コンテイジョン、タイタンの冒険/ユニコーン号の奇跡、50/50、リアル・スティール、ミッション・インポッシブル/ゴーストプロトコル、宇宙人ポール。以上。
なんか「:」とか「/」とか入ったタイトルが多いね。「・」もつけるのかつけないのか良く分からんのもあるけど、その辺は感覚で。
傾向のようなものはあるだろうか?どうかな。パッと見た感じSF系が多いのかな。基本十代の頃と趣味はそれほど変わっていない気がする。
あとマット・デイモン出演作が3作(『ヒアアフター』『トゥルー・グリット』『コンテイジョン』)ある。何となく要所要所でマット・デイモンの顔を見ていた気がする。でもブラピ(『ツリー・オブ・ライフ』『マネーボール』)もジェニファー・ローレンス(『X-MEN』『ウィンターズ・ボーン』)も2作あるからそれほど多いという訳でもないのか。良く観てみるとアナ・ケンドリック(『スコット・ピルグリム…』『50/50』)もミシェル・モナハン(『8ミニッツ』『ゴーストプロトコル』)も2作か。あジェームズ・フランコ(『127時間』『猿の惑星』)も。キリがないのでやめます。
というわけで期待が大きすぎて肩透かしをくらった作品も結構あるけど、観なきゃ良かったという作品はない。それぞれどこかしらに光るところのある作品だった。いや、ホント。
来年もそれなりに充実した映画ライフが送れますように。『ドラゴン・タトゥーの女』に超期待。