2012サマソニメモ、らしきもの。

すっかりコンテンポラリーな音楽事情から遠ざかってしまっていて。
特に最近の洋楽関係はほとんどノーチェック状態。直近で行ったliveが5月のモリッシー、その前がノエルですからね。
10年以上時間がストップしている感じです。

と言う事で去年に引き続きサマソニへ行ってきました。
ももクロニューオーダーが観れればいいや、くらいのノリにも関わらず通し券を購入し土曜日から参戦しましたよ。あ、観てるバンドの数は少ないです。それは申し訳ないくらいに。

8/18(土)花火はマウンテンステージにも上がった。 

朝から雷雨だったので、のんびりと午後から参戦。
到着早々ビール。天気も回復したようで暑い。ビールが上手い。売り子のお姉さんの水着が眩しい。
去年も食ったソーセージとハム(?)の串を食べる。

マリンとメッセを適当にぶらつきながらTシャツでも買おうかと思ったが早くも売り切れが多い。
紫色のサマソニTシャツ欲しかった。
到着から一時間経過してまだひとつもバンドを観ていない事に気づく。と言う事でガーデンステージへ。


怒髪天
曲もちゃんと聴いたことなかったんだけど、これが気軽に楽しめるステージで個人的には良かった。「雨上がりの夜空に」や「め組みのひと」といったカヴァーはもちろん、初見だった曲もすんなりとノれる間口の広さで楽しませてくれる。
「ほら、ごらん。吉井君のいるメインステージに暗雲が立ち込めているよ」というMCに「わはは」なんて笑っていたら、ラストの「夏のお嬢さん」を聴き終えたところでいきなり土砂降り。びしょ濡れでシャトルバスに乗った時に大阪が大変になっている事を知る。


◆デス・キャブ・フォー・キューティ
メッセへ戻ってきた。今日はもうメッセに入り浸ることを決意。
Twitter方面で薦められたので観ることにしたデスキャブ。前日の夜にyoutubeの動画で一夜漬けしたところ…ふむ。嫌いじゃない。
という程度の、かなりいい加減な認識で臨んだステージでしたが、いや良いじゃないですか。
叙情的なメロディと広がりのある世界観、好みです。
ボーカルの人*1がドラムを叩いていたところが個人的ハイライト。


その後はネリー・ファーダトSKA SKA CLUBを通りすがりながら観る。このあたりになると早くも疲労してきて「もう帰ろうかな」という気持ちになってくる。

とりあえず中トロ丼で腹ごしらえをすると元気になってきたのでシガー・ロスを観ることにした。


◆シガー・ロス
いや!最高でした。正直足は疲れていて立っているのは辛い状態だったが、そんな疲労を忘れさせてくれるくらい良いステージでした。
静かにかき鳴らされる轟音が心地よく、時に神々しく見えるステージ。
思わず「ヨンシー屋!」みたいな歌舞伎の掛け声をかけたくなる。
途中一時停止みたいに演奏も動きも止める演出。しばらく無音の状態が続くが、それすらしっかりと音楽となって伝わってくるのは何故か。
終盤のhoppipolla 、素晴らしかった。
ステージバックのモニターに流れる映像も時折花火を思わせる美しさがあって、次回はマリンでやって終盤花火が上がるところが観たい。そんな事も思ったりした。


初日はこれで終了。明日もありますからね。
観たバンドの数は少ないが、ラストのシガー・ロスで充分の満足感。


8/19(日)アンコールなんて無かった。無かったんだ…。
昨日より少し早めに出発。お昼前にはメッセに到着。
今日は天候は良さそう。雨に降られることもなかろう。
ということで2日目はkindnessからスタート。


◆Kindness
これも全く情報のない状態で臨んだが、これまた楽しい。
80年代的センスを感じる楽曲が、日曜の朝に相応しいとでも言おうか。ボーカルのアダム(っていうかコレ、この人ひとりの活動なんだね)の動きを見ているだけでも可笑しい。
平台車に寝そべってゴロゴロしたり、客席まで降りてきたりとエンタメ魂を感じさせるステージはかなりの好印象。
2日目の良いスタートが切れそうな予感をしつつ、マリンへゆるやかに移動。


Perfume
マリンスタジアムはかなりの暑さ。アリーナのL側で参戦したが、下からの上から周りから暑さと熱さが伝わってくる。
安定感のあるパッケージとでも申しましょうか。セットリスト的には大きな驚きもないし、それほどエッジの効いている選曲ではなかったともいえる。
そういう意味では型にはまっていて物足りなさを感じるという点がないわけではない。
しかしながら一般的認知度の高い楽曲群の力で会場全体が盛り上がる。
「スタンド席のひとたちー。カメラで撮っとるん見えとるよ。撮影禁止。何ッター(twitter)とかにあげちゃいけんよ」(うろ覚え)
といったゆるいMCを暑い日差しを浴びながら聴く。曲が始まれば手を上げ、手をフリ、声を上げ、ジャンプする。*2
それで十分楽しい。
ラストの「マイカラー」は最早、鉄板。何故、手を前に掲げるだけで感情が沸き立つのか。
と、この辺にしておく。


終了間際に降り始めた小雨は、やがて強くなり退場待ちの列がなかなか進まないなかで身体はビショビショ。
今日は雨降らないと思っていたので、雨具やそれに準ずるものは持参していない。首にかけていたタオルは既にタオルとしての能力を発揮できない状態。
さっきまでも灼熱の太陽は何だったんだ?
シャトルバスの列に並ぶのはイヤなので、濡れながらメッセへ移動。


カーディガンズ
マウンテンでカーディガンズを途中から。
キュートなスウェーデンの歌姫、というよりかなりアダルトな雰囲気になっていたニーナちゃん。
やはり「ラブフール」にはアガる。


何となく感傷的な気持ちになりながら移動。
さて、あとはももクロニューオーダーを観れば終わり。
空いてる時間に何か観るかな、とソニックステージに入ると…。


◆フォスター・ザ・ピープル

えー。どれどれ。「フォスター・ザ・ピープル、か。知らないな。まあ観てみよう」という感じで観始めたら…。
ヤダ何これ?かっこいい!状態に。ほどよく疲労していた心身が自然と踊り出す。エレクトロ?かといってドライでクールという枠に収まらにない血肉踊る躍動感。
照明の光と幻想的かつ力強い音が重なり、何とも言えないカッコよさ。
これは個人的拾いものでした。いや単に無知だっただけですけど。


かなり満足したと同時に少し空腹になってきたので何かを食べることにする。
フードコートの一画に行列の出来ているラーメン屋があったので、せっかくなのでトライしてみる。
が…。
正直期待外れだったね、これは。いや別にフェスで飲食関係の価格が高いことにはある程度は寛容なつもりだ。普段800円くらいのラーメンが1000円になっていることには目をつむりたい。
が、このラーメンは300円も払いたくない。300円でこれより美味しいラーメンはきっとある。
行列ができているのは単に店員のオペレーションが悪いか、意図的に行列を作っているとしか思えない。


と言う感じで残念な気持ちを抱えたままレインボーステージへ。

ももいろクローバー
マスク着用の登場や1曲やり終えた後の「リハーサルでしたー」といったいわゆる「茶番」を始め、終始彼女たちらしいパフォーマンスだったと思う。
いや実際に楽しかったのは間違いない。前方付近でサイリウムを振り回す集団は傍から見ていてもなかなか壮観だし、基本的にああいった行為に対して抵抗があるはずなのにちょっとやってみたくなる。
と同時に「どれどれ、話題のアイドルとやらを見てみますかね」というスタンスで来た人達の心を掴んだか、というとさてどうだろうか。
特に「笑顔百景」はかなりハードルが高かったのではなかろうか?
いやだからこそ、とても攻撃的なセットリストだったともいえる。サマソニに寄りそうことなく、ただ自分たちのパフォーマンスをいつも通りやったという意味でも。
おそらく彼女たちに過剰な物語を押し付けようとするのは大きなお世話だろう。サマソニの客を一気にかっさらう、ももクロ、というフィクションを勝手に作っても仕方がない。
彼女たちはそんなこと一向に意に介していないだろう、きっと。
何だかんだ言って「Z伝説」の『絶対あきらめないっwe are!』には相変わらず圧倒されるし、出囃子のovertureに盛り上がっていたりした訳で。
でも「怪盗」と「ココナツ」は見たかったですね、やっぱり。


ニュー・オーダー
ももクロを最後まで観たために途中参加。*3
丁度「isolation」を演っている。
マウンテンステージは超満員という訳ではなかったが、熱量はかなりのものではなかったか。割りと後方で観ていたのだが、地蔵状態の人はほとんどいない。みんな踊っている。それぞれの流儀で。
そしてバーニーも時おり手をひらひらさせてぎこちなく踊っている。
個人的には「true faith」のビンタPVが流れたあたりがピークの始まりで、続いての「Blue Monday」で昇天したといってもいい。
ブルーマンデーの最後にバーニーがキーボードを占領してジリアンが所在なさげにしていた事も含めて素晴らしい時であった。
足は棒だったし、かなり疲労はたまっている。しかしそんな疲労は飛んでしまっていた。
とても良い締めくくりになった。少し感傷的にすらなる。

そして本編終了後、アンコールで「love will tear us apart」が演奏され、モニターにはjoy devision foreverの文字が…。
とても感動的な一場面だが、
完全に見逃してしまった。
一生の不覚である。何故アンコールがあると思わなかったのか。何だかんだ疲れていたのかもしれない。
悔やんでも悔やみきれないが、まあ仕方がない。仕方がないけど、悔しい。


と言う事でニューオーダーのアンコール中に何をしていたかというと、HMVブースでフォスター・ザ・ピープルのCDを手にしていた。
DVD付きの限定版と通常版のどちらを買おうかと悩んでいると隣に同じ状態のお兄さんが。
思わず「良かったですよね。フォスター」と声をかける。
「カッコ良かったですよね」「これどっち買おうか迷いますよね」「ですねー。DVDがついてるだけなのかな」などとひとしきり会話をして別れる。


これで今年のサマソニはお終い。
それほどバンド見れなかったけど、体力的にはこんなもんなのかな。結構飲んだり食ったりしたわりにうち帰って体重を計ったらちょっとだけ減ってたし。
やっぱある程度予習しておいた方がいいね、当たり前だけど。
と言う事で
また、らーいねーん!

*1:知らなかったんだけど、この人ズーイー・デシャネルちゃんの元夫ですって!?

*2:「フレッシュフレッシュフレッシュ」の連呼は正直、「長いっ!」と思いましたけどね。ま、それもまた楽し、って感じなんですが。

*3:この時点で終盤の悲劇は起こるべくして起こったのかもしれない。ちょっと時間を読み間違えた。