ソニック・マニアとサマソニ2日目(8/11・東京)雑感

という事で仕事を早々に切り上げ、いったん自宅に戻って着替え。
颯爽と海浜幕張に向かう。
そうソニック・マニア参戦です。
目的はローゼズとPerfume

開場時間の8時ちょい過ぎに到着。さくっとID確認を終えて入場。どうでもいいけど、ソニマニはリストバンドないのね。そして再入場もできないという。まあ、コストの問題ではあるのでしょう。
Tシャツくらい買っておこうかとグッズ売り場に行くと長蛇の列。そして暑い。室内ではあるが、とてつもなく暑い。早くもダラダラと汗が落ちる。「タモリ論」を読みながらじっと列が進むのを待っていました。

◇ 8/10(金)ソニックマニア

Perfume
マウンテンは気がつけば満員状態。
セトリとしては新曲を中心にポリリズム、チョコレートディスコなどお馴染みの曲という、言ってみれば手堅いものだったかもしれない。
「べっこう飴の臭いがする」というあ〜ちゃんトークは相変わらず*1で、あっさり気味のP.T.A.コーナーを含めて、ともすればコンパクトにまとめた無難なステージになりかねない危うさがなかったとは言わない。
しかし何と言うか、この夜の3人のパフォーマンスには、上手くいえないけど「ある種の高み」に達したかのような凄みを感じたんですよ。Perfumeのliveは去年のサマソニ以来一年ぶりだったけど、うん、去年のマリンより数段階レベルが違う気がした訳です。
特に「だいじょばない」での踊り(初見)は、少しコミカルな動きでありながら、それが凄くカッコよく見えて、ここはモニターでの3人に見入ってしまっていた。
「GAME」、「Fake it」、あるいは「edge」といった曲で「いわゆるロック・フェス寄り風な」のセトリを組む事もできただろう。しかし彼女たちは今、自信を持って戦える武器を持っている。そんな風なことを思いながら40分という時間があっという間に過ぎる。
もっと観ていたかった。ついでに言うなら最後は最終兵器マイ・カラーで〆たかったですね。

その後、ローゼズ目当ての友人と合流。会場内を適当にぶらつきながらも、フードコーナーはどこも行列だし、途中電気グルーヴをチラ見しながら会場内をうろつくだけで時間が過ぎていく。

ペット・ショップ・ボーイズ
マンゴー・スムージーを飲みながら会場に入ると、いきなりバッファローみたいな*2被り物をした踊子さんたちが目に入ってきて思わず笑ってしまったが、後半はお馴染みの曲が立て続けで、楽しい。
ニール・テナントはスーツ姿だったけど、クリス・ロウはあれは何というんだろうか、「80年代における未来人ファッション」というか、そういう感じの真っ赤なボディ・スーツを身にまとっていた。
なかなか凝った舞台セットでゲイ達者な踊子さんたちも大活躍のステージでした。

という事で満を持して
ストーン・ローゼズ
何だかんだと初参戦。マニサイドの比較的前方に陣取る。*3
ベイシング・エイプみたいな格好をした4人が登場、そして「I wanna be adored」、そりゃアガルわね。イアン・ブラウンもタンバリンというかマラカスというのか、とにかく手に持って振っていたソレを次から次へと観客へ投げる。投げては新しいものを補充して、また投げては補充の繰り返し。この優しさぶりには笑ってしまった。
序盤はちょっとギターを中心に演奏が怪しいところもあったような気がしないわけでもないけど、まあ何しろ
「fool’s gold」「this is the one」ですからね。
そして「I am the Resurrection」!!
いや、最高でした。
と言いつつも。最高は最高だったんだけど、20年以上前の曲(のみ)でliveが成立してしまうという事に、何と言うか少しモヤモヤしたものを感じたこともまた記しておきたい。懐メロ演奏大会になったとは言わないが、ヒリヒリとしたものを感じたかといえばそれはどうだったかな。という感じ。もなくはない。


結局その後はトムヤムクンクッパを食べながらだらだらと時間を過ごし、サカナクションを観る元気はなくなっていたのでチラ見しただけで始発で帰宅。
ちなみに帰りは新木場からりんかい線に乗るんですが、この新木場から大崎方面へ向かう電車がとてつもなく混んでいて、いや確かに海浜幕張の駅でもソニマニ帰りの客でごった返していたものの、新木場でもこの有様かと思っていたら、国際展示場でほとんどの客が降りていった。
どうやらコミケが開催されているようだ。
それにしても駅に着くやいなや脱兎のごとく駆け出す彼・彼女たちには正直度肝を抜かれて、思わず隣の人(おそらくソニマニ帰り)に「モッシュ・ピット並みですなあ」と話しかけてしまった。
2日目のみ参加するサマソニに備える。
といいつつこの日(土曜日)は『パシフィック・リム』を観に行ったりした訳だけど、それはまた別の話。

◇ 8/11(日)サマーソニック東京

この日はメッセに入り浸るつもりで参戦しました。
しっかし、とんでもない暑さでしたな。あまりの暑さによる疲弊でオフィシャル・バーの露出度満点のガール達を観ても元気がでないくらいだった。

まずは
ももいろクローバーZ
去年、初めてサマソニで観てから1年。その間に一番数多くliveを観たグループになるとは思いもしなかった。
去年のソニックステージではやや後方で「どれどれ」的スタンスを装って眺めていたが、今回はやや前方のスペースへ紛れ込みました。
ペンラはどうしようか迷ったものの、出来るだけ身軽にしたいと思って持っていかず。

「ワニシャン」「ココナツ」「走れ」という定番曲を交えたセトリは、そりゃ楽しむしかないという感じであって。怒髪天提供の新曲「どどんがどん」も祭りらしい楽しい曲*4だし。という事で、朝から汗かきっぱなし。
高さんの「ずんずんちゃ♪ずんずんちゃ♪」から始まる「5 THE POWER」も良かったし、「銀紙飛行船」では終盤の台詞「前だよね!」で相変わらず感極まったりして。リーダーの「やられたらやり返す!10倍返しだ!」という実に彼女達らしい煽り(この明らかに言わされてる茶番っぷり)から始まる「労働讃歌」でステージは終わった。「労働讃歌」の時に、高さんビール瓶割りを見逃してしまったのが残念。この時、どこを見ていたのだろう。多分ステージを見ていたとは思うんだけど。
終わった後のビールが旨い。後はWOWOWのカメラに映っていないことを祈る。

メッセに入り浸るとは言ったものの、ちょっとくらいマリンも覗いておこうかとテクテクと向かったわけだけど。
いや暑い!暑すぎる!
ビーチステージまで行ってはみたが、余りの暑さにそのまま引き帰してしまった。
マリンスタジアムの屋台でジャンバラヤ(の店が比較的空いていたので)を食べ、再びメッセへ。

カーリー・レイ・ジャプセンを少しだけ観て、ソニックステージへ移動。

パーマ・ヴァイオレッツ

全くのノーマークだったけど、これ意外に良かった。
ギターとベースのふたりがボーカルなんだけど、ベースのお兄さんがフロントマン的なのかな。くねくね踊ったりしてる。
何と言うか「ニューウェーブ」的な風情も感じる曲もあったりして良いですね。
ギターの人の歌は時折、ニック・ケイヴにも聴こえることがあったりもするし、去年のフォスター・ザ・ピープルほどの衝撃はなかったけど、良いステージが観れました。終わったあとはCDを即購入。しかし今やレジもiPadを使う時代なんだね。

シンディ・ローパー
せっかくだから観ておきたいとマウンテンに行く。
行ってみたら通訳を交えたシンディ姐さんトークショーになっていた。
とはいいつつも「She Bop」とか聴くと、甘酸っぱい高校時代を思い出したり…はしなかったけど、何だかんだ楽しい。
途中、サインをしているリヴァース・クオモを覗いたりと出たり入ったりしながらの参戦ではあったが。
日本語で唄った「忘れないわ」がとても良かった。しんみりしながらマウンテンを後にする。

フードコートでタイ風ラーメンなどを啜り、でかいカキ氷で身体をクールダウン(しすぎたけど)後は、とりあえずひと目だけは、とEW&Fをちょろっとだけ観てソニックステージへ!

ジョニー・マー
一日着ていたoasisTシャツはビッショリになっていたので、事前に買っていた「Johnny ふぁっきん(もちろん英語) Marr」Tシャツに着替えてみたりする。準備万端、気合満タン。
10分前くらいのソニックステージは、ほぼガラガラ状態で、思わず「どういう事じゃい!」と憤りそうになったが、開演時間が近づくにつれ段々と人が集まってきていた。最終的には結構入っていたと思う。けど前の方にいたから良くわからない。

コスモス?ひまわり?さすがにグラジオラスではなかったが花を咥えてジョニー・マー登場。
そりゃ確かに老けたけどカッコイイ。フサフサの頭に疑惑の念を抱く暇も無く、序盤の早い段階で「Stop Me」を聴かされて歓喜

ところで、話はそれるがジョニー・マーのソロアルバム『メッセンジャー』は、まるでスミスの最新作のような風合があり、それについては批判的な意見も目にするが、しかし個人的にはそのことによって、むしろジョニー・マーの「現役っぷり」を感じるアルバムになっていたと思う。それは今回のステージを観てさらに強く感じた部分でもある。

そういったアルバム曲を中心にしつつ、途中「I Fought the Law」なんかも交えながら至福の時間が過ぎていく。
何だかんだと、スミスの曲にアガってしまうのは、それは仕方がないところ。
「Bigmouth…」「How soon is now」、ついつい口ずさんでしまう。
そしてラストの「There is A Light」
まいったね。まいったよ。完全にヘヴン状態でした。
もうこれで〆でいい。この余韻のままサマソニを終えたい。MUSEは最初から観る気はなかったけど、気が向けばと思っていたTWO DOOR CINEMA CLUBもスコリバも観るのを止めた。
最後に祝杯をあげるように生ビールをあおり、真っ赤なジョニー・ふぁっきん・マーTシャツを誇るようにして幕張メッセを後にしたのでした。

観たバンドは数少なかったかもしれないが、とても充実した1日と深夜でした。
体力的にもこれくらいが丁度いいのかもしれない。


ではまた来年!

*1:途中息切れしながらの「息切れサイコー!」はらしいといえばらしいが、しかしちょっと不安にさせる出来事ではあった。

*2:なんかちょっとデビルマンに出てきそうな感じでもある。

*3:ところでステージ右側に設けられていたプラチナ用スペースは、果たして本当にプラチナなのかね、何て事を思ったりしました。まあゆったり観れるから良いのかな。

*4:日産のLVが初見だったけど、れにちゃんが光る良い曲だねえ。