2012-01-01から1年間の記事一覧

Battle without Royality. 『スーパーチューズデー〜正義を売った日〜』

日本の社会派映画(ドラマ)だと政党は民自党、大手マスコミは毎朝新聞とか東都テレビとかだったりする。 その点アメリカの場合はスバリ共和党と民主党って固有名詞でフィクションを作る。 ていうか共和党、民主党というのは大統領とかホワイトハウス同じよ…

ゴミだらけの川辺に差す光と革の手袋。 『ドライヴ』

学生の頃、バイト先の社員の人の車に乗ると、その人は革の手袋をしていた。 都内の普通の道を普通の速度で移動してるだけだったけど、運転する時には必ず手袋。 そんな事を思い出したりしながら。と言う事で 『ドライヴ』アバンタイトルから引き込まれる。 …

ノーマ・ジーンの酩酊した目元とモンローのキラキラとした輝き。『マリリン 7日間の恋』

高校の頃だったか、最終電車に乗って友達の家に泊りに行った事がある。 駅前のベンチで友達が迎えに来るのを待とうと思ったら、そこに女の人が一人座っていた。 彼氏と喧嘩したとかでとりあえず部屋を飛び出して来たらしい。 20分くらいグチや悩み事を聞いて…

don't feel,thiiiiiiink. 『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』

いや、しかし邦題のセンスってのも大事だと。 変なタイトルつけるぐらいなら直訳とかカタカナ表記でも良いのになんて思う。 意図的なミスリードによるマーケティングという一面を否定はしないけど。 と言う事で 『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』 サ…

傷の残らないリストカット。 『SHAME‐シェイム‐』

記憶違いかもしれないが、確かマイケル・ジョーダンと同姓同名のNBA選手がいた気がする。エア・ジョーダンの方との比較で「マイケル・ジョーダン(神じゃない方)」なんて呼ばれていたような…。 でも自信ない。と言う事で 『SHAME‐シェイム‐』マイケル・…

飛び交う銃弾の下で愛を誓う。 『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』

その日その時にどう過ごすか、それに正解はない。 いつもの日曜日だった人もいれば、具体的に関連ある行動を取った人もいるだろう。 それぞれだ。 それぞれだが、いずれの行動(あるいは何もしない事)にも何かしら「それ」が影響している事に違いはない。と…

だからって、そう簡単には成長しない。『ヤング≒アダルト』

たまに帰省する時は、なるべく「ビシっとしていない」格好になるようにしている。いや元々そんなビシっとした服を持っているわけではないんだけど、あまりにも「キメてます」ってスタイルはやはり恥ずかしい、という愚かな自意識ですな。と言う事で 『ヤング…

 枯れるにはまだ早い。 『ヒューゴの不思議な発明』

生きていれば段々と思考が保守化するというか、要は頭が固くなってくる訳で。 できるだけ柔軟に色んな物を吸収したいという意欲はあるんだけど、ついつい「昔は…」とか「こんなの○○じゃないよ」といった考えが頭に浮かびそうになる。 同じ口で「いつまでたっ…

no animals harmed,but...『おとなのけんか』

まあ例えば子供の時に野球をやっていたりして、バットをぶんぶん回していたら友達の頭をクリティカルヒットしてしまうとか、流石にソレはないにしても、似たような近い事態は多少なりとも誰でも経験していると思う。 加害者だったり被害者だったり、あるいは…

綺麗な最期なんて…させない。『メランコリア』

ちょっと鬱状態になることはそれほど不思議な事ではない。 あるいは新しい環境に身を置かなければならない時、どうしようもなく不安に包まれるというのは別におかしいことじゃない。 そういった事態に陥った時、ちょっとした対策で、心の安定を図るなんての…

空っぽの瞳で見つめる景色。『TIME』

財布のお金が空っぽでも、昨日買ったパンがあれば空腹は満たされる。 無一文で道に倒れていても誰かが手を差し伸べてくれるかもしれない。 でも人の寿命を延ばす事は、多分出来ない。と言う事で 『TIME』 予告編でキリアン・マーフィーとアマンダ・セイフラ…

 走り出す少年の光と影。『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』

1か月ほど前、ナイフで小指の先をざっくりと切ってしまった。 結局、何針か縫合する事になったのだけど、あれだけ痛々しかった傷も今では、ほとんど目立たなくなっている。 人間の回復力・治癒力って凄いな、と改めて実感する。 それでも傷の部分は時々痛み…

手からこぼれ落ちるハピネス。『ドラゴン・タトゥーの女』

翻訳物の小説、特にミステリ系だったりなんかすると登場人物の名前が多くて混乱することがある。 時々、最初の方にある「登場人物紹介」をペラペラと戻って確認しないと「あれ、この人なんだっけ?」ってなってしまう事もしばしば。と言う事で 『ドラゴン・…

孤独ってる場合じゃないけど。 『人生はビギナーズ』

何年か前、実家で親のアルバムを見る事があって。 当然彼らにも二十代の時代があった訳で、それはもちろん当たり前の話。いきなり「父親」や「母親」になったわけではない。 就職したての頃の写真や友人たちと旅行に行ったりしている「青春」の1ページを見…

もうひとつのミッション・インポッシブル。ちょっと嘘。 『ペントハウス』

腹の底にズシリとくる映画も良いが、何も考えずに「わはははは」と笑える映画もまた楽しい。 と言う事で 『ペントハウス』 基本的にベン・スティラーが出ているだけで点が甘くなるんだけど、更にエディ・マーフィーまで! 言ってみればデ・ニーロとパチーノ…

居場所なんてなかった。 『アニマルキングダム』

子供の頃、近所にゲーム機を置いている喫茶店があって、特に風紀が悪いとか不良のたまり場という訳ではなかったと思うが、子供だけでは行ってはいけないという場所だった。 それでも子供にも付き合いというのはあるもので。友達に誘われて1回だけ行ったこと…

病めるときも健やかなる時も…。『J・エドガー』

だいたい決まった席(ポジション)で映画を観る。 中央より後方の通路側。シネコンで言うとH列あたりに座る事が多い。 単純に端っこが落ち着くというのもあるし、いざトイレに行く事になっても他人の目の前を邪魔するリスクが少ないという理由もある。前の人…

気がつけば手のひらを突き出していた。  Perfume JPNツアー@さいたまスーパーアリーナ

野球観戦はもっぱらの内野派。 ユニフォームは着ているがメガホンやカンフーバットは余り持たない。応援歌も唄わないし、スクワットもやらない。 では始終腕組みしているかと言うとそうではなくて、ヒットが出れば「おーし!」くらいは喜ぶし、アウトを取る…

 残像にシェービングクリーム。 『パーフェクトセンス』

10代の頃「人類の滅亡はいきなりやってくるのではなくてジワジワと訪れるんじゃなかろうか」なんて考えていて。 破滅の大王がやってくるとか隕石が落ちてきて地球が氷の世界になるとかではなくて、気がつけば子供が生まれなくなって(つまりは人口が減って…

ノエルorダイ  1/17(火) NOEL GALLAGHER'S HIGH FLYING BIRDS @東京ドームシティホール

98年の武道館、00年の横浜アリーナのLiveを観にいって以降は、オアシスからは遠ざかっていて、時折ノエルのイギリス版エンタメ界のご意見番的ニュースをネットで見かける程度になっていたという事実。 去年のサマソニのビーディ・アイにもいまひとつ盛り上が…

百発パンチが映画的体験へと昇華する一瞬。『CUT』

観た映画について「どんな映画だった?」と聞かれて「良かったよ」「いや、イマイチだったね」といった条件反射的な回答を許さない作品がある。と言う事で 『CUT』どんな内容かと聞かれれば「借金返済の為に西島秀俊が延々殴られるんだ」と答える事になる…

杭を打ちこみ全てを水に流せ。『フライトナイト/恐怖の夜』

過去は美化される、と言う訳でもないだろうけど。 昔に観た映画で、「あの映画面白かったなあ」という作品はいくつかあるが、案外観直してみたらそうでもないと言う事はありそうだ。 当時には気づかなかった粗が目に付いたり、自分の感じ方が変わったりと色…

おせちも良いけどカレーもね。『ロンドン・ブルバード』

出来ればスタローンとかジャッキー映画で一年を始めたいところだが、生憎それにあたるような作品がない。 『サラの鍵』や『灼熱の魂』も観たいけど、正月早々いきなり刺激が強いのも気が引けるというか…。 『ゴーストプロトコル』を映画初め用にとっておけば…